2017年 10月 の投稿一覧

精子が老化して妊娠しづらくなる話・・

精子の老化

時々、芸能人などの「年の差婚」が話題になります。20歳以上も年下の女性と結婚できるというのは、男なら誰でも羨ましいと感じるのでは。それに、彼女が若ければムスコが役に立つうちは、男が何歳になっても子供ができる、、。ちょっと待ってください。

男性も高齢になればなるほど、妊娠させづらくなるのをご存知でしょうか?

卵子はだんだん古くなり、やがて女性は閉経する。一方、精子は毎日生産されているから、いつも新鮮。そんな風に考えられがちなのですが、実は大きな誤解なのです。

精子の数や運動率はやはり10代後半をピークにして徐々に低下していきます。

同時に、加齢に伴ってDNAの損傷も進行するので、受精能力も落ちます。流産の率が高くなると、という報告もあります。精子の老化する、というわけ。

男も女も、不妊治療を行うならば、早いに越したことはありません。

一方、2013年に米国生殖医療学会誌に、加齢が精子に与える影響についての論文が掲載されました。

内容は、精子の濃度、運動、精液の量が加齢とともに減少する、というものです。

その中に興味深いデータがありました。「男性が高齢になるほど、女の子の生まれる可能性が高くなる」というものです。

人間は46本の染色体を持っています。その中で性別を決定するのが、性染色体(XとY)です。それぞれの精子は、このX染色体かY染色体かどちらか一方を持っていて、全てがX染色体の卵子と、前者が受精すれば「XX」で女が生まれます。後者なら「XY」の男になるわけですね。

5000人以上の男性の精子について、その比率を調べたところ、55歳以上では、Y染色体の比率が減少する、というものであったのです。

つまり、相対的にX染色体が多くなり、女の子ができる割合が高くなるというわけですね。

高齢で父親になった著名人を見てみると、、、

中村富十郎(歌舞伎役者)69歳で男子、74歳で女子

上原謙(俳優)71歳で女子、翌年に女子

三船敏朗(俳優)62歳で女子

岡田真澄(俳優)63歳で女子

ピカソ(画家)68歳で女子(パロマ・ピカソ)

チャップリン(俳優)60歳で女子、62歳で女子、64歳で男子、68歳で女子、70歳で女子、73歳で男子

とのことです。

やはり、女子が多いようです。女の子が欲しいなら「年の差婚」に限る?のでしょうか。

「生殖目的以外のセックス」をする動物がいた

人は、生殖目的以外でもセックスをします。パートナーとの愛情を確認したり、快楽を追い求めたり。それに対して、動物は生殖目的以外の交尾はしません。

ところが、その定説に「唯二の例外」のあることを、ある学会発表で知りました。ボノボとイルカです。

ボノボというのは、チンパンジー属に分類されるサルです。非常に頭がよく、かつてNHKスペシャルで放映された番組では、TVゲームの「パックマン」ができることを紹介していました。

「パワーえさ」を取ると敵を倒せることを、理解できるのだそう。

このボノボ、人間と同じで発情期がなく、「正常位で交尾する」「舌を絡ませキスをする」「キス以外にも、オーラルセックス、クリニングス、性器の愛撫など、様々な性行為が観察される」「メス同士でも性行動を取る」といった、驚きの「生態」を持っているのです。

セックスをコミュニケーションの手段にしているのですね。

もっと驚いたのが、イルカ。なんとアナルセックスしたり、噴気孔(頭の上に開いているシューっと空気を服出す穴)を使ってセックスをしたり、、。可愛い顔をして、やることはやっているんですね。

最近、パートナーとのセックスがなんとなくマンネリ、おざなりになっていると感じるご同輩、ボノボやイルカに学んでみては?

セックスは寿命を延ばすって本当!?

セックス寿命

無論、人間のセックスは、子作りのためだけのものではないでしょう。性的な悦びは人生を豊かにし、パートナーとの愛情を一層深めることにもつながります。

それだけではありません。女性誌などではよく、「SEXで若返る」と行った特集が組まれていますよね。あれは、あながち「売らんかな」の企画とは言えないのです。

2010年の国際性機能学会誌に発表された論文では、セックスが体にもたらすメリットとして、血圧低下、前立腺癌、乳がんの予防、うつなど精神疾患の予防、男性ホルモンバランスの改善、ストレスホルモンの低下、肥満の改善、免疫機能の改善といった点が、箇条書きで記されています。

正直、身体中の病気はセックスすればかからない(というのは言い過ぎですが)とも考えられているほど、メリットがたくさんあることが記されています。

さらには、25年間の追跡調査により、男女とも性交回数が多く、セックスを楽しんでいる人の方が長生きできるという研究や、週2回の以上のセックスする男性に比べ、月に1回以下しかしない男性は死亡率が2倍に上がる、という発表もされています。

セックスの回数が多いと、虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)の発症率が低くなり、それが長寿につながっている、と指摘する論文もありました。

また、繰り返し結婚するコオロギは、一度だけしか結婚しないコオロギに比べ、32%も長生きするという研究もあります。「ガイドライン」でも、「性的活動度と死亡リスクは負の相対関係にあるとされる」と指摘されています。

ある調査では、調査開始時の年齢が60〜94歳(平均70歳)だった270名の男女を25年間フォローした結果、性行為の回数は男女の長寿と有意に相関していました。

逆に、スウェーデンで、70歳の既婚男性128名を5年間フォローした研究では、早く性行為をやめてしまうと、死亡リスクが上昇したそうです。

45〜59歳の918名を10年間フォローしたウェールズの研究でも、性交回数の多い男性に比べて少ない男性の方が有意に死亡リスクが高い、という結果でした。

また、興味深いことに、バイアグラ等のPDE5阻害薬を使用することが心臓にいいのではないかという研究も出てきています。一般的なイメージでは逆なのではないでしょうか?

バイアグラを使用して心臓に問題を起こすのは、ニトログリセリンとの併用による血圧低下が原因です。ニトログリセリンを使用していない心室肥大の患者にPDE5阻害薬を投与したところ、心臓の肥大や形の変形を防ぐだけでなく、心臓の機能も改善するという報告がありました。

もともとの歴史を考えると、バイアグラは心臓や血圧の薬として開発されたので、当たり前と言えば当たり前の話ですよね。この件に関しては、他の記事で詳しく解説して行こうと思います。

体調がいいからセックスを楽しめる、という側面もあるでしょう。しかし、いずれにせよセックスと人間の体や心、寿命の間に強い連関性が見られることは確か。男の人生にとって、セックスの持つ意味はあなたが想像する以上に大きいのです。

だからこそ、性機能障害でその「大切なもの」を奪われるのは辛い。他の記事では、勃起障害、射精障害のそれぞれについて、その原因を中心に深く掘り下げてみたいと思います。

医学界で男性の性に関する研究は遅れている件

性の問題

男性性機能障害の医療現場の実情に基づいて、触れておきたいと思います。

以前に、藤原紀香さん主演の「ギネ 産婦人科の女たち」というテレビドラマが放映されていたのを覚えているでしょうか。

産婦人科医の置かれた厳しい現実を告発する社会派ドラマでしたが、この「ギネ」は「ガイネコロジー」すなわち「婦人科」を略した、いわば業界用語みたいなもの。

何が言いたいのかというと、このように女性には婦人科があります。そこで女性特有の疾病や不妊症、更年期障害、先ほどの性機能障害まで総合的に診てもらえるわけです。

それに比べると、男性に関する研究は10年遅れている、というのが現状です。

ガイネコロジーに対応する用語に、「アンドロロジー」があります。アンドロゲンという男性ホルモンに関する学問、要は「男性学」です。でも、その知名度は、ポピュラーな婦人科に比べるまでもありません。

男性患者を扱うことが多い泌尿器科でも知らない人がいるのではと思えるほどです。不妊や勃起、射精の分野に踏み込まなければ、「アンドロロジー」って何?という状態のままなのです。

そもそも、婦人科はあっても「男性科」は、ごく限られた病院にしかありません。婦人科の診察に対応する男性不妊とか性機能障害、男性更年期障害などを主として扱うのは、基本的に泌尿器科ということになります。

しかし、泌尿器科というところは肝臓や膀胱の、例えばがんや結石といった様々な病気、性器に関しては感染症などがメインで、生殖機能そのものに関わっている医師はその中の一部にすぎません。

婦人科とは、知名度だけではなく、医療の体制そのものに雲泥の差があるのです。

しかも、その差を埋める方向に状況が改善されつつあるならまだしも、男性学は逆に徐々に「後退」している感が否めない現実に、危機感を覚えています。

例えば、男性学を研究する「日本アンドロロジー学会」という団体の会合に、私は毎年出席しています。

そこでは、精子形成、性分化から男性更年期障害、男性性機能障害、前立腺ガンまで、有意義で幅広い発表が行われているのですが、近年は肝心の学会員数が現象の一途をたどっています。

泌尿器科の中でアンドロロジーに関わる医師はごくわずかと言いましたが、この分野で教授になる人がほとんどいなくなっている、という現実もあります。

今後、泌尿器科では、ガンをやった人だけ人しか教授になれないだろう、とも噂されています。

すなわち、日本国内における男性性機能障害などの研究のすそ野が、どんどん狭まっているということになります。

なぜ、こんな事態になっているのですか?・・社会的に見れば、それはレディースデーや女性専用車両はあっても、その逆はない、という現象と軌を一にするものなのかもしれません。

やや自虐的な言い方をすれば、「男性軽視」です。EDには特効薬ができたし、オトコにはもう「市場」ががない・・・。

しかし、まだまだ認知度の低い射精障害の問題の1つとっても、そんなことはないことがわかるはず。少子化問題に対しても「対策」は女性に目がいきがちです。

もちろんそれは欠かせないのですが、不妊の現場を知る医者としての立場から言えば、男の体、その機能にも、もっと関心を持っていただきたいと痛感するのです。

繰り返しになりますが、子作りは男女の共同作業なのだから。

(TOPIX)

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射精障害の患者はもともとたくさんいた!?

射精障害

男の働きが問題となるのが、男性性性機能障害で、これには2種類あります。

勃起障害と射精障害の2つです。

平たく言えば、勃たせようと思っても勃たないのが、勃起障害、出したくでも出せないのが、射精障害です。症状や原因は重なり合う部分もあるのですが、この両者は、気持ちんと分けて考えて対処することが非常に重要となってきます。

ちなみに女性にも性機能障害はあります。もっとも多いのは性交痛です。膣内の潤滑が不足することなどが原因(潤滑不足)で、硬いペニスを受け入れようとすると痛くてたまらない。セックスレスを招くことが多くあります。

ワギニスムス、俗に言う膣痙攣も女性の性機能障害です。膣痙攣と聞くと行為の最中に突然チンチンが締め付けられて抜けなくなっちゃった、という半分笑い話で語られる場合が多いかと思われますが、実際は異なります。

ワギニスムスとは入れようと思っても到底入らないほどの膣の内部が固まってしまう、という症状です。

地に広い意味では、男女共通の性機能障害として、性欲障害も含まれます。

男性に話を戻すと、日本人の勃起障害の有効患者数は、中程度ED(時々、性交に十分なボッキを得ることができて維持することもできる)が870万人、完全ED(毎回性交渉に十分なボッキを得ることができない、また維持もできない)が260万人の、合わせて1130万人にに上るという、疫学的調査を元にした推計があります。(日本性機能学会「ED診察ガイドライン」2012年版=以下「ガイドライン」)。

EDが1000万人超えというのはちょっとバカにできない数字です。しかも、この調査は1998年に行われたものですから、人口の高齢化に伴い、実際の患者数自体はより大きく増加している可能性が高いと思われます。

ただ、如何ともしがたかった勃起障害には救世主が現れました。「バイアグラ」「レビトラ」「シアリス」といった勃起改善薬「PDE5阻害薬」です。詳しくは後述しますが、これらの投与治療が可能になったことで、多くのED患者さんが勃起を鳥もどせるようになりました。

これに対して、相対的に深刻になっているのが射精障害なのです。「勃起するのに、射精までイケない」という症状自体、初耳だという方は少なくないでしょう。

実は、射精障害の患者さんは、1998年頃から急増しているのです。

何かの原因で患者自体が増えた、とは考えにくいと思います。そうではなくて、潜在的にこの症状をいただいていた人たちが表に出てきたのだ、と見るのが自然でしょう。

「バイアグラ」が日本で発売されたのが、1999年でした。

とにかく、アレに効くと評判の薬は発売以前からブームの様相を見せていて、すでに米国などで売られていた薬を輸入し、飲む人もたくさんいました。

すなわち勃起障害は「不治の病」ではないことが確認できた。その結果、EDの影に隠れていた(EDと混合されていた)射精障害があぶり出され、顕在化したのではないか、と推測されているのです。

いずれにせよ、病院にくる男性性機能障害の患者さんは、勃起障害に比べ圧倒的二射精障害が多いのが現状です。特に不妊外来にこられる患者さんは、ほぼ射精障害で悩んでいます。

しかし、外来に訪れるのは、「妊娠を希望している」「結婚したあとの」カップルが多いです。つまり、現在は未婚であり、それほど困っていない男性、10代半ばで射精障害の原因になっている間違っているオナニーを始めたばかりの男性など、予備軍にはたくさんいると考えられています。

射精障害に関しては、それだけたくさんの男性が、EDのような明確な治療法も見出せぬまま苦しんでいるということになるのです。

実は深い男性の性の悩み3選

男性悩み

子供は、男女の共同作業で授かるものです。と言ったら、何を今更、と思われるでしょう。では、頑張ってもなかなか子供に恵まれない原因は?と聞いたらいかがでしょうか?

共同作業であるにもかかわらず、女性の側になんらかの問題があるのではないかと考える人が特に男性には多いです。でも、現実にはそんなことはありません。不妊の原因の半分は男性にあります。

男性不妊症の主たるものは、無精子症で、乏精子症と言われるものです。精子の中に精子がまったくなかったり、その数が極端に少なかったりする状態ですね。

その場合は、原因によって治療の方針は変わりますが、ホルモンの異常がある場合にはホルモン投与にて精子ができる場合もありますし、精索静脈瘤という状態のように手術をすることで精液検索の初見が改善して妊娠しやすくなる、と言ったこともあります。ライフスタイルの改善も妊娠しやすくしていく活動の第一歩です。

あるいは、体外受精、顕微授精といった生殖補助医療によって、妊娠を促す場合もあります。

一方で、世の中には精子や卵子には異常が認められなくても、子供を作るための行為=セックスがうまくできないために、パートナーを妊娠させられない男性がいるのです。

不妊治療を掲げる私のところには、そうした悩みを抱えたカップルや単独の男性が、引きも切らずにいrっしゃいます。

この男性側の要因でセックスがうまくできない原因、パターンには大きく分類して3つあります。

1、未完成婚
夫婦なのに結婚以来一度もセックスに成功したことがない、というケースです。

2、勃起障害
よく耳にするようになったED(Erectile Dysfunction)です。ペニスが硬くならないから、女性の膣に挿入することができない。今までは普通にできていたのに、さて子作り使用かという段階になったら突然EDになってしまった、などということも結構よくあります。

3、射精障害
いろいろなケースがあるのですが、例えば、オナニー(マスターベーション)ができて、射精はできる。勃起できるから、膣へのそうゆうもOK。ところが射精に至らないといったケースもあります。

未完成婚については、その言葉自体を初めて聞いた、という人もいるかもしれません。「結婚が未だ完成していない状態」ということで、言葉自体はロマンチックにも思われますが、事態は深刻です。

つまり結婚をした後でもセックスが一度もできていないという状態のことです。

普通にセックスができる人には理解ができないかもしれませんが、未完成婚には実に様々な原因があります。例えば、次のような症例があります。

夫は35歳、会社員、妻は23歳主婦。恋愛結婚したものの、1年経ってもセックスがうまくいかない。二人とも婚前にセックスの経験はなく、童貞と処女のまま結婚(貴重な存在ですが)。悩んだ末に不妊外来を受診したのでした。

夫に話を聞くと、妻に内緒で行っているオナニーでは、立派に射精できるのだそう。ただ、結婚初夜までセックスとは具体的にどのようなことをするのかわかっておらず、女性性器(膣や子宮)についての知識もほとんど全くありませんでした。

誰からも、どこからも学んだことがなかったのです。

実はこんなカップルは少なくありません。

男性側に行われる性教育はほとんど無い自治体もあり、セックス自体をどうすれば良いかわからないという状態なのです。

セックスが好きという人にはにわかに信じがたい話ですが、いろんな事情や背景があって、上手に交わることのできないカップルはいるのです。